広告大手「アサツーディ・ケイ」(東京都港区、ADK)の株式公開買い付け(TOB)の事前情報をもとにインサイダー取引をしたとして、東京地検特捜部は31日、金融商品取引法違反の罪で、土屋誠・同社元執行役員(63)を在宅起訴し、発表した。特捜部は認否を明らかにしていない。
アサツー元役員を告発 インサイダー疑惑で監視委
ADK元役員を強制調査 証券監視委、インサイダー容疑
発表によると、元執行役員は米投資ファンドによるADK株のTOB情報を事前に知り、2017年9月下旬、複数の他人名義で約2万6千株を約8200万円で買い付けたほか、知人にTOB情報を伝えるなどし、知人も300株を約90万円で買い付けたという。