川崎市の精密部品会社から光ファイバーに関する独自技術を他社に漏らしたとして、神奈川県警は31日にも、元社員の男を不正競争防止法違反(営業秘密開示)の疑いで逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。漏出先の他社の男も同容疑で逮捕する方針。逮捕前の任意の調べに対し、2人は漏出を認めたという。
捜査関係者によると、元社員は精密部品会社に勤めていた2016年10月までの間、海外に拠点がある他社の男と共謀し、光ファイバーの部品が規格通りかどうかを検査する機器の設計図を男に渡し、営業秘密を漏らした疑いがある。現在は別の同業他社で勤務しているという。県警は漏出の詳しい経緯を調べる。