パチンコ機器メーカー「高尾」(名古屋市中川区)の車庫で、内ケ島正規社長(39)=同区尾頭橋3丁目=が刺殺されて見つかった事件は、1日で発覚から1週間となる。これまでの捜査で、大量の血痕があった車庫付近が、防犯カメラの死角になることが判明。愛知県警は、犯人が現場の状況や内ケ島さんの行動を把握したうえで、計画的に殺害した可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、事件が起きた10月24日、内ケ島さんは午前中に出勤後、社内の会議に出席するなどし、午後10時ごろまでは社内にいたことが従業員に目撃されている。その後もしばらく仕事を続け、日付が変わる前に社屋を出る姿が防犯カメラに映っていた。その後、車を止めている社屋の南側の車庫に向かったとみられる。すでに警備員は不在だった。
内ケ島さんが社屋を出る数十分前、防犯カメラには社屋の東側のフェンスを乗り越える不審者が映っていた。敷地内の南側や東側の通路をうろつく様子も映像で確認できたという。
しかし、大量の血痕があった車庫の扉付近は、防犯カメラで記録することができない死角にあたる。内ケ島さんが襲われた映像は残っていなかった。捜査幹部は、侵入した不審者が殺害に関わった可能性が高いとしたうえで、「カメラの位置など現場の状況を詳細に把握し、内ケ島さんが1人になる時間帯や場所も知っていたのでは」と推測する。
捜査関係者によると、内ケ島さ…