大阪市の目抜き通りが「光の川」になる――。冬の風物詩「御堂筋イルミネーション2018」が4日から始まる。今年の目玉は流れるように見える光の動きだが、実現までには関西屈指の大通りならではの試行錯誤もあった。
本番に備え、1日午後10時ごろ、御堂筋の久太郎町3丁目から約160メートル南までの区間で試験点灯が始まった。「めっちゃキレイ!」「写真撮ろ!」。仕事帰りの人たちが青色や黄色の光を見て、次々と足を止め、スマートフォンのカメラを構えた。
イルミネーション10回目の今年のテーマは「流(る)」。沿道のイチョウ並木に10色のLED電飾約130万個を飾り付け、全長約4キロの「御堂筋川」に変身させる。淀屋橋―新橋間は見上げると、頭上を光が流れていくように見える。
デザインした設計会社「スタイルマテック」の松本浩作さん(57)は、市中心部を多くの川が流れ、「水都」として歩んできた大阪市の歴史に着目。「水と共に歩んできた歴史がある。今も昔も変わらない水面の輝きを、光で再現したいと思った」と話す。
市中心部を南北に貫く御堂筋は…