東京都営バスで乗務中、寝ていた乗客のかばんから財布を盗んだとして、警視庁は、同バス運転手で「はとバス」(東京都大田区)社員の植木信也容疑者(46)=千葉県市川市田尻3丁目=を窃盗の疑いで逮捕し、6日発表した。「盗んでいません」と容疑を否認しているという。
葛飾署によると、逮捕容疑は3日午前6時45分~7時20分ごろ、東京都葛飾区東新小岩2丁目の都バス操車所に停車していたバス車内で、乗客の女性(50)が座席に置いていたかばんから現金約2万6500円入りの財布を盗んだというもの。当時、女性は寝ており、一連の様子が防犯カメラに映っていたという。このバスが走る路線は都交通局がはとバスに運行を委託している。
都交通局は「受託業者の社員とはいえ、都バスを運転している者が逮捕されたことは誠に遺憾。再発防止を講じるよう、はとバスに申し入れる」。はとバス広報室は「関係するみなさまにご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントした。