油圧機器大手「KYB」による免震・制振用オイルダンパーの検査データ改ざん問題で、同社は15日、不適切な改ざん行為が新たに見つかった疑いがあると発表した。これまで判明している手口とは別の方法とみられるという。
KYBは国の基準や顧客が求める性能基準に適合しない製品が使われた疑いのある建物について、これまで974件としていた。同社は今後、調査を行い、新たな不適合物件を特定すれば報告するとしており、件数が増える可能性がある。
同社は先月16日、国の基準内などに収めるため、係数を不正に入力する形で検査データを改ざんしていたと発表。しかし今回、子会社のカヤバシステムマシナリーに事業移管した2007年以降、他の手法による書き換えもあった疑いが出てきたという。外部調査委員会による作業員らへの聞き取りで明らかになった。