大麻を密輸したとして、大阪府警は26日、社会人アメリカンフットボール・Xリーグの「パナソニックインパルス」に所属するベンジャミン・アンダーソン容疑者(26)=大阪府守口市=を大麻取締法違反容疑で逮捕し、発表した。府警は、認否について明らかにしていない。
薬物対策課によると、アンダーソン容疑者は9月、米国から国際郵便で乾燥大麻約26グラム(末端価格約15万6千円)を密輸入した疑いがある。大麻は成田空港に輸入されたが、税関職員が小包に隠された大麻を見つけ、送り先のアンダーソン容疑者の関与が発覚した。
また同課は同チーム所属のエドワード・バーンズ容疑者(26)=同=についても26日、自宅で乾燥大麻を所持した疑いがあるとして同法違反容疑で逮捕。2人はマンションの隣同士で、アンダーソン容疑者が頻繁にバーンズ容疑者宅を訪れていたという。
アンダーソン容疑者はパナソニックのクオーターバックで、昨季の同リーグの最優秀選手(MVP)。パナソニックは同日からチームの活動を当面休止する。再開時期は未定という。
監督「深くおわび申し上げます」
パナソニックインパルスの荒木延祥(のぶよし)監督は26日、所属選手2人の逮捕を受け、「関係者やファンの皆様に大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くおわび申し上げます。チームとして、今回の逮捕に至った原因の究明と再発防止に今後全力で取り組んで参ります」とするコメントを発表した。