愛知県一宮市で2016年、小学4年の男児がスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」をしながら運転をしていたトラックにはねられて死亡した事故を受け、同市がゲーム運営会社に求めた要請を取りさげるよう脅したとして、愛知県警は29日、長野県佐久市下越の会社員梅香満容疑者(37)を脅迫などの疑いで逮捕し、発表した。「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。
ポケモンGO配信後、車の運転中にゲームをして事故につながることもあり、運営会社は一定速度以上で移動する際は、ゲームのアイテムが出なくなるなどの措置をとった。
一宮署によると、梅香容疑者は16年11月2日、規制を求めた中野正康・一宮市長(51)らに「要請を取り下げろ!この父親の子みたいにお前らの家族にも天罰が下るぞ!それとも市役所炎上がいいか!!それとも夜道気をつけた方がいいかな!!」という内容のメール計9通を送り、脅した疑いがある。
要請のきっかけになった事故で息子(当時9)を失った則竹崇智さん(48)は、取材に「どういう気持ちでこんな心ないメールを送ったのか」と話した。(竹井周平)