山口県の周防大島(周防大島町)と柳井市を結ぶ大島大橋に貨物船が衝突し、送水管が破断した事故で、島のほぼ全域約9千世帯で続いていた断水が、島の一部地域で解消した。町は12月2日までに順次、家庭への送水を再開させる見通し。
町によると、送水が再開したのは29日午後2時現在、島西側の6地区約4千世帯。当初は来月8日を予定していたが、仮設の送水管を橋に敷設する工事が順調に進んだため、前倒しした。
約40日に及んだ断水の解消に、主婦の薬師寺沙織さん(31)は「ただただ感動です」。蛇口から水が出た地域では「水が出たよー」と、近所に呼びかける住民もいた。(具志堅直)