事件捜査の一環で関係先の家宅捜索をしようと、うその捜査書類を作って決裁を求めたとして、神奈川県警は30日、県警川崎署の係長の男性警部補(35)を虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検するとともに、停職3カ月の懲戒処分とし、発表した。裁判所に令状を請求する前に発覚し、捜索は行われなかったという。
監察官室によると、警部補は今年4~5月、担当する事件の捜査中、関係先に対する捜索差し押さえ令状の発付を裁判所に請求しようと、事実と異なる内容の捜査書類を作成して証拠が十分あるように装い、上司の決裁を求めた疑いがある。部下の署員に書類作成を指示しており、署員の申告で発覚したという。