日産自動車は7日、出荷前の完成車検査で、新たな不正が見つかったと発表した。後輪ブレーキや駐車ブレーキ、ステアリング(ハンドル)、スピードメーターなどの検査で不適切な測定が見つかったとしている。
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昨年11月7日から今年10月25日に追浜工場(神奈川県横須賀市)やオートワークス京都(京都府宇治市)で製造された小型車ノート、電気自動車リーフなど計11車種、約15万台が対象。日産は13日に対象車種のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出る予定だ。
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日産では昨秋以降、無資格の従業員が出荷前の検査をしたり、排ガス・燃費の検査データを改ざんしたりする不正が相次いで発覚。自主点検を進めるなかで新たな不正の可能性が分かり、調査してきたという。
前会長のカルロス・ゴーン容疑者が役員報酬の過少記載の疑いで逮捕された矢先に、新たな品質不正がまた明るみに出た。不祥事の連鎖が止まらず、日産は深刻な企業統治の不全に陥っている。
リコールの対象車種
(製造期間は2017年11月7日~18年10月25日)
・ノート
・リーフ
・ジューク
・シルフィー
・キューブ
・マーチ
・アトラス
・シビリアン
・エルフ(※いすゞ自動車)
・ジャーニー(※いすゞ自動車)
・キャンター・ガッツ(※三菱ふそうトラック・バス)
※はOEM(相手先ブランドによる生産)