JR神戸線の大阪―姫路間で来春、通勤特急「らくラクはりま」が運行を始める。JR西日本が発表した。平日朝に大阪行き、夕方に姫路行きを1本ずつ走らせ、新快速の混雑を避けたい通勤客の利用を見込む。近畿圏を発着する新しい特急の導入は、2003年の「びわこエクスプレス」(米原・草津―大阪)以来16年ぶりとなる。
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新しい特急は6両編成(351席)で、1号車にグリーン席(15席)と女性専用席(18席)を設ける。2、3号車が自由席、4~6号車が指定席。車両は京都・大阪と和歌山を結ぶ特急「くろしお」で使用している289系を使う。
大阪―三ノ宮間は停車駅はなく、三ノ宮―姫路間は新快速と同じ。大阪―姫路間の指定席(通常期)であれば、乗車券(1490円)のほか、特急券(1490円)が必要。所要時間は新快速より約5~10分早い約1時間。
神戸線は関西と山陰を結ぶ特急が運行しているが、朝の通勤時間帯に大阪着の特急がない。多田真規子・神戸支社長は「働く人の年齢層が上がり、座って通勤したいというニーズはある。快適に通勤時間を過ごしてほしい」と話している。(波多野大介)