日本ラグビー界ではめったにお目にかかれない延長戦が実現した。8日のトップリーグ順位決定トーナメント準決勝、サントリー―ヤマハ発動機。リーグでは2016年1月の同トーナメント・近鉄―NTTコム以来2度目だったが、さすがは準決勝まで勝ち上がった両チーム。2人の監督は周到な準備を施していた。
神戸製鋼とサントリーが決勝進出 ラグビートップリーグ
延長戦はどちらかが得点した時点で試合が終わる「サドンデス方式」。10分経っても無得点の場合、最後まで出場していた選手が5人ずつ正面、左中間、右中間の定められた位置からゴールを狙う「キッキングコンペティション」で勝者を決める。サッカーに例えるならPK戦だ。それが勝負のあやになった。
ヤマハの清宮監督は当初、けがが癒えて間がない先発FB五郎丸を途中交代させる予定だった。しかし、キッキングコンペティション突入までを視野に入れ、キックが得意な五郎丸をピッチに残した。その五郎丸が後半終了間際に同点PGを入れ、試合を振り出しに戻した。
サントリーの沢木監督も「延長…