タイ北部チェンライ郊外の洞窟に閉じ込められた少年ら13人。世界が注目した救出活動に、大阪の建材会社が開発したタイルが一役買ったことはあまり知られていない。そのタイルは、暗闇の中にほのかな光をもたらした。
「まずいことになっているらしい」
6月末、大阪市旭区の建材会社「コドモエナジー」社長の岩本泰典さん(56)にタイの現地法人の社長から連絡が入った。洞窟に入ったサッカーチームの少年ら12人とコーチが増水により出られなくなっているという。洞窟は水に満たされ、救出も難しい。
岩本さんは「『ルナウェア』が…