生活協同組合「おおさかパルコープ」東都島店(大阪市都島区)の店員だった男性(当時54)が2017年に過労死したことをめぐり、生協側は11日、長時間労働させた責任を認めて遺族と和解した。解決金額は非公表。
遺族側代理人弁護士によると、同店で畜産部門の責任者だった男性は17年3月に自宅で倒れ、虚血性心疾患で急死。勤務の記録上、残業はなく定時に出退勤したと扱われていた。だが天満労働基準監督署は今年5月、男性がパソコンを使用した記録などから、亡くなる直前2カ月間の平均時間外労働が83時間に上っていたとして過労死と認めた。
和解契約書で、生協側は労働時間と勤務内容に配慮を怠ったために男性が亡くなったと認め、「深く哀悼の意を表する」と陳謝。再発防止に向け、社員の労働時間と健康管理に一層尽力すると明記した。(畑宗太郎)