東名高速で「あおり運転」をして一家が乗るワゴン車を停車させ、大型トラックによる追突事故で夫婦を死なせたとして危険運転致死傷罪に問われた石橋和歩被告(26)に対し、横浜地裁は14日、同罪を適用した上で、懲役18年(求刑懲役23年)の判決を言い渡した。亡くなった萩山嘉久さん(当時45)、妻友香さん(当時39)の遺族は判決後、弁護士を通じて、書面でコメントを出した。
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嘉久さんの母文子さん(78)は「量刑について全面的に納得できるものではありませんが、被告の行為が危険運転と認められたことはよかったと思います」と評価。「今回の裁判で自分の気持ちに一つの区切りをつけたいと思います。これから、あおり運転などの危険な運転が無くなってくれることを切に願います」と訴えた。
夫婦の長女(17)は「私たちの気持ちを考慮してくれた判決で良かったです。ありがとうございます」とコメントした。友香さんの父親(73)は「危険運転致死傷罪で認定して下さったことに感謝します。懲役18年については、色々な考え方もあると思いますが、ここに至るまで皆さまのご尽力によるものだと考えますので、私としては、そのまま受け止めたいと思います」と記した。