3社連合を組む日産自動車、仏ルノー、三菱自動車がオランダ・アムステルダムで18日夕(日本時間)から開いた定例の幹部会議に、日産の西川(さいかわ)広人社長兼最高経営責任者(CEO)が出席した。西川氏は、日産に臨時株主総会の開催を求めたルノー側に対し、要求を拒否する意向を直接伝えたとみられる。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
緊急特集「ゴーンショック 日産会長逮捕」
会議は3社の統括会社「ルノー・日産B・V」で、19日(日本時間)まで2日間の日程で開かれる。ルノーのティエリー・ボロレCEO暫定代行も参加した。日産前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)の逮捕後に、両社の経営トップが直接顔を合わせる初めての場となった。
ボロレ氏は14日付の西川氏宛ての書簡で、臨時株主総会の早期開催を求めた。日産は17日の取締役会で、臨時株主総会の開催の是非について議論。「株主総会を開くより、ガバナンス(企業統治)の立て直しを優先するべきだ」との意見で一致し、西川氏はルノーの要求を拒む意向を固めた模様だ。
日産は当初、同日の取締役会で…