早期保釈の観測が浮上した状況から一転、東京地検特捜部に再逮捕された日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)。この逮捕によって、拘置所で越年する可能性が高くなった。今後の刑事手続きはどのように進み、拘置所から出られるのはいつになるのか。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
緊急特集「ゴーンショック 日産会長逮捕」
ゴーン前会長は21日午前、私的な損失を日産に付け替えて損害を与えたとする会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕された。今後はまず刑事訴訟法に基づき、逮捕から48時間以内の23日午前までに勾留されるかどうかが決められる。
これまで2回の逮捕容疑(金融商品取引法違反)とは内容が大きく異なるため、10日間の勾留が認められる公算は大きい。勾留期限は12月31日か年明けの1月1日となる。
特捜部はここからさらに10日間の勾留延長を請求する見込みだ。この時点で東京地裁が勾留延長を不要だと判断すれば、請求は却下され、保釈への道が開かれる。逆に東京地裁が勾留延長を認めれば、勾留期限は1月9日か10日になる。この段階で特捜部は前会長を追起訴するかどうか判断する。
ゴーン前会長は、最初に逮捕さ…