(23日、全国高校駅伝女子)
倉敷が2年ぶり2度目の優勝 6区で逆転 高校駅伝男子
長野東はアンカー小林成美主将(3年)がゴール直前で仙台育英をとらえ、2年連続の2位に入った。1区で9位と出遅れたが、徐々に順位を上げた。20秒差の2位でたすきを受けた小林は「絶対に抜こう」と追走。神村学園のカマウ・タビタ(3年)に抜かれ、一度は3位に落ちたが、最後まで諦めなかった。
留学生がいない県立校のテーマは「全員駅伝 信じて駆け抜ける」だ。昨年の和田有菜(名城大)のような絶対的エースはいない。そのため、選手個々の底上げを図ってきた。自主性を重んじ、それぞれが課題を掲げて練習メニューを考える。玉城良二監督の自宅にある選手寮で駅伝チームの16人が生活し、常に話し合うことでチームワークも培った。
小林は「この1年間、メダルを目標に過程を大事にしてきた。チーム16人の思いが背中を押してくれた」と感謝した。(鷹見正之)
仙台育英、連覇ならず
主力2人をけがで欠いた仙台育英の連覇はならず、3位に終わった。昨年も優勝に貢献し、5区を走った主将の武田は、1位でたすきを受け取ったが、3キロを前に神村学園に先頭を譲る。トラックで猛追した長野東にラスト100メートルで追い抜かれた。「スパートをかけるのが早すぎた。余裕もなかった」と涙を流す武田を、釜石監督は「育英が復活したのは2年から主将として引っ張ってくれた武田のおかげ。感謝しかない」とねぎらった。