2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、障害のある人たちの間に、ボランティアとして携わろうと模索する動きが出ている。大会組織委員会と東京都は体の不自由な人や高齢者にも参加を呼びかけるが、受け入れ態勢には課題もある。
「世界中から聞こえない人たちも集まります。だから、みんなの協力が必要です」。11月末、聴覚障害者の国際大会「デフリンピック」の日本代表3選手が、手話でボランティア参加を訴える映像を動画サイト「ユーチューブ」に投稿した。
きっかけは、都が障害者に向けて2度開いた「都市ボランティア」の参加説明会だ。都側は「手話通訳が必要な場合は事前連絡が必要」と説明したが、連絡先は電話番号だけだった。聴覚障害者の間で「これでは申し込めない」と受け入れ態勢の不十分さを訴える声が上がった。
都によると、説明会の参加者計…