牛乳の原料になる生乳の価格を来年4月から1キロ当たり4円引き上げることで、大手乳業メーカーと関東地方の生乳生産者団体が28日合意した。110円強の現行から3~4%の引き上げで、3円上げた2015年度以来4年ぶり。牛乳の小売価格も引き上げられる可能性が高い。
明治、森永乳業、雪印メグミルクの乳業大手3社が、1都8県の生産者でつくる関東生乳販売農業協同組合連合会と価格交渉をしていた。酪農家が減少する中、生産の維持には値上げが必要と判断した。ほかの地域でも、関東の水準を目安に交渉が進む見通しだ。(山村哲史)