日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)の息子、アンソニー・ゴーン氏が、6日付の仏日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュに掲載されたインタビューで、「父は力強く反論する準備ができている」と述べた。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
ゴーン前会長は8日、勾留理由の説明を受けるため、東京地裁の法廷に出廷し、自らの意見も述べる見通しだ。アンソニー氏はゴーン前会長の弁護士と連絡を取っているとして、「初めて容疑の内容に対して自らの主張を訴えることができる。彼の説明を聞けば、だれもが驚くことになるだろう」と述べた。
アンソニー氏は日本の司法制度については「コメントしたくない」としつつ、「愛する人が世間から完全に隔絶され、そこから出る条件が自白しかないとすれば、悪夢を終わらせる方法を見つけたいと思うだろう」と述べ、自白を強要するような長期勾留の仕組みに疑念を示した。ゴーン前会長の近況については「体重が10キロ減った」といい、差し入れの本を読んで過ごしていると話した。
同紙によると、アンソニー氏は米スタンフォード大卒の24歳。米国で不動産融資関連の会社を経営しているという。(寺西和男)