男性誌「週刊SPA!」(扶桑社)が女性を蔑視する内容の記事を掲載し、謝罪に追い込まれた。大学生によるネット署名活動が広がり、海外でも報道された。その経緯は。
「週刊SPA!」は、ホームページに「20~30代サラリーマンが今、一番読みたい情報が満載」とうたい、グラビアから社会問題までを掲載している。
「週刊SPA!」に5大学が抗議「女性軽視、女性蔑視」
週刊SPA!「扇情的な表現お詫び」 女性軽視との批判
問題となったのは昨年12月18日発売号の「ヤレる『ギャラ飲み』実況中継」と題した記事。マッチングアプリに登録した女性に報酬を払う飲み会について紹介した。その中で、マッチングサービスの経営者の話をもとに「ヤレる女子大学生ランキング」として5大学を実名で掲載。「遊んでいるコが多い」「男ウケの良さを磨いている」「終電が早い」などとした。
教育格差をなくすための活動をする国際NGO「Educate For」代表で大学4年の山本和奈さん(21)は普段は「SPA!」を読んでいないが、1月になって批判の声と共に問題の記事がSNSに投稿されているのを見た。
記事中の「ヤレる女子」といった表現に「20~30年前の記事かと思った。そもそも学生は守られるべき存在であり、実名で大学名で出すことにあきれてしまった」と話す。「編集路線があるとはいえ、限度を超している。これまでそういうことが社会で許容されてきたなら、変えるのがメディアの役割のはず」
山本さんは4日、「女性を軽視…