阪神・淡路大震災から17日で24年。神戸市は10日、震災の風化を防ごうと、六甲山系の山腹で「KOBE」の文字を表示している電飾に「1・17」の文字を添え、点灯させた。
普段は市街地の背後の山腹3カ所に電飾が輝く。市章山は「市章」、錨(いかり)山は「錨」、堂徳山では20分ごとに「KOBE」「北前船(正面)」「北前船(側面)」が切り替わる。このうち、17日までは堂徳山の電飾を「KOBE」のまま変えず、その下に計42個のLED電球で「1・17」の文字(縦12・7メートル、横20メートル)が浮かぶようにする。
神戸港の開港150年だった一昨年は、「KOBE」の下に「150」を添えた。神戸市の東遊園地で毎年「1・17のつどい」を開いている実行委員会のメンバーがそれを見て、「1・17」の電飾を市に要望した。実行委員長の藤本真一さんは「震災を知らない世代が見て、親と話すきっかけになれば」と話した。
点灯時間は17日までの日没~午後11時(16日は翌17日午前7時ごろまで)。(大木理恵子)