中国の国家宇宙局は14日の記者会見で、現在、月の裏側を調査中の無人月探査機「嫦娥(じょうが)4号」に続き、今後、嫦娥6~8号の3機を相次いで打ち上げる方針を明らかにした。水資源の存在が有望視される月の南極を集中的に調査するのが狙い。月面研究基地の建設構想にも言及した。
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すでに発表していた嫦娥5号の打ち上げについて、今年末をメドに目指すことも明らかにした。5号は月の中緯度に着陸後、表土を採取して地球に持ち帰る予定だ。
嫦娥6号以降は探査の重点を月の南極に移し、南極の表土の持ち帰りなどを計画。8号までの成果を踏まえ、月面の研究基地建設の可能性を模索するとしている。6~8号の打ち上げの時期については明言しなかった。
月の表土の回収は冷戦時代に米…