高級腕時計の取引をめぐり、消費税約2400万円の不正還付を受けるなどしたとして、腕時計販売業者「ネクサス」(東京都台東区上野1丁目)と三浦綱康代表(49)が、東京国税局から消費税法違反の疑いで東京地検に告発されたことがわかった。
関係者によると、三浦代表は香港で仕入れた腕時計「ロレックス」などの商品を、国内で仕入れたように帳簿を操作。消費税が国内取引にだけ課税され、仕入れ時に支払った税額が売上時に受け取った税額から控除される仕組みを悪用し、2017年9月期に約2400万円の不正還付を受けるとともに、約1600万円を脱税した疑いがある。
同社は腕時計店「ワールドウォッチマーケット QUANTA(クアンタ)」(同区)を営業。朝日新聞は取材を申し込んだが、回答はなかった。(花野雄太)