積水ハウスが土地取引を巡り所有者を装った「地面師」グループに現金を詐取されたとされる事件で、警視庁は31日、自称経営コンサルタントのカミンスカス(旧姓・小山)操(みさお)容疑者(59)=東京都港区台場1丁目=を偽造有印私文書行使などの疑いで再逮捕し、発表した。容疑を否認している。一連の事件では計17人が逮捕され、約55億円をだまし取ったとされる詐欺などの罪で8人が起訴されている。
捜査2課によると、再逮捕容疑は共謀して2017年4月、東京都品川区の旅館跡地の所有者になりすまし、虚偽の仮登記をしたというもの。同課は、カミンスカス容疑者が事件の主導役の1人で、積水ハウスと直接交渉して架空取引をまとめたとみている。