自宅で死亡した千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さんは、父親の栗原勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=の「いじめ」について、学校のアンケートで必死に助けを求めていた。
校長、心愛さんの父に「念書」 情報開示を約束させられ
「父の恫喝に屈した」市教委がアンケート渡す 小4死亡
「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたり たたかれたりされています。先生、どうにかできませんか」
市と市教育委員会によると、2017年11月6日の朝、当時在籍していた野田市立山崎小学校で、年2回ある「いじめにかんするアンケート」の自由記述欄に鉛筆で書き込んでいた。「あなたは、今いじめられていますか」との問いに「はい」を選び、「だれからうけましたか」との問いには「かぞく」を丸で囲んだ。
アンケートの冒頭には「ひみつをまもりますので、しょうじきにこたえてください」「なまえをかきたくないばあいは、かかなくてもかまいません」とある。心愛さんはしっかりと自分の名前を書いていた。(熊井洋美、寺沢知海)