三菱マテリアルの子会社3社が品質データを改ざんしたとして不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪に問われた事件で、東京簡裁は6日、三菱アルミニウム(東京都港区)に求刑通り、罰金3千万円の判決を言い渡した。小林裕行裁判官は「会社ぐるみの組織的な犯行だ」と述べた。
品質データ改ざんで罰金5千万円 三菱マテリアル子会社
判決によると、三菱アルミは2016年1~12月、静岡県裾野市の製作所で受注したアルミニウムの部材について、試験データを改ざんした虚偽の検査書約60通を作り、顧客に渡した。仕様を満たさない不適合品の出荷額は約8100万円に上り、小林裁判官は「多額の不法収益を得た」とも指摘した。(阿部峻介)