兵庫県西宮市の上下水道局発注の工事をめぐる官製談合事件で、新たに土木局が発注する工事でも価格情報が同じ業者に漏れた疑いが強まり、県警は12日、官製談合防止法違反などの疑いで、土木局道路建設課の30代の副主査を逮捕した。
捜査関係者によると、副主査が価格を漏らした疑いがあるのは、上下水道局発注の工事に絡む公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕された「大喜建設」(西宮市)の社員。県警は、昨年夏に入札があったのり面工事で価格情報を漏らし、大喜建設側に落札させた疑いがあるとして副主査を逮捕した。大喜建設の社員についても再逮捕した。
同市では下水道工事入札をめぐる価格情報漏洩(ろうえい)事件で、市下水建設課副主査と大喜建設社員が逮捕されている。