2020年東京五輪・パラリンピックでボートの会場となる「海の森水上競技場」(東京都江東区)や、体操とボッチャの会場になる「有明体操競技場」(同)など5会場と選手村(中央区)の建設現場が12日、報道陣に公開された。
国内初の人工競技場となる「カヌー・スラローム会場」(江戸川区)は7割以上が完成。毎秒12トンの水を放出し、激流を作り出すポンプ施設などを建設中だ。一部工事を担っていた会社が経営破綻(はたん)し、管理棟の完成予定が7カ月遅れて今年12月になったが、それ以外は順調に進んでいるという。10月に予定されている五輪のテストイベントは仮設の管理棟で対応する。
8割近くが完成している海の森水上競技場では、波などの影響を受けないようにコースと海を仕切る「締切堤」も完成間近だ。水泳会場となる「オリンピックアクアティクスセンター」(江東区)も5割以上の工程が進んでおり、どの会場の担当者からも「順調です」との言葉が聞かれた。(山口史朗)