神戸市の白鶴酒造が、洋食店やバル(南欧風居酒屋)向けの新しい純米酒を開発中だ。日本酒の販路を広げる狙いで、その味わいはまるで白ワインのよう。まずは22日まで、東京都内5店舗で、試験販売を行っている。 【特集】酒からSAKEへ 商品名は「ハクツル ブラン」。ブランはフランス語で白を意味する。自社で育種開発した酵母を使い、仕込み方も工夫して、甘口のワインにある、かんきつ系の香りを引き出した。ワインにあって日本酒にない「酸味」を出すことも意識して醸造したという。 アルコール度数は8%。洋食店やバルでハイボールやサングリアなど低アルコールのお酒が人気なことを受け、これまでの白鶴の清酒で最も低く抑えた。ボトルのかたちやラベルなどもワイン商品で使われるデザインをまねている。 関税の段階的な引き下げで洋酒の販売が伸びる一方で、日本酒の市場は伸び悩んでいる。洋食店に日本酒を置いてもらっても注文が少なく、取り扱いが中止になることもあった。このため、洋食店用の商品開発に乗り出した。 試験販売は後改良を加え、飲食店専用品として完成させる。5店ではグラス1杯税込み450円から。取扱店舗は次の通り。 「エソラ(ESOLA) 渋谷駅前店」(渋谷区)▽「炭焼ステーキとワイン BEEF UP TOKYO」(中央区)▽「Pizzeria&Osteria Lumino」(千代田区)▽「びすとろ MASA 大門浜松町」(港区)▽「Meat&Oyster 渋谷 Kairi」(渋谷区)(伊沢友之) |
洋食店に合う日本酒、白鶴が開発 都内5店で試験販売
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