無許可で58発の花火を打ち上げたとして愛知県警天白署は15日、豊田市の会社員の男(27)を火薬類取締法違反(無許可消費)の疑いで書類送検し、発表した。容疑を認めているという。
署によると、男は昨年10月20日午後9時50分ごろ、名古屋市天白区内の飲食店の敷地内で、名古屋市長の許可を得ず、建物や人への安全な距離を確保しないで、58発の花火を打ち上げた疑いがある。花火は4種類で、最大のものは打ち上げると、高さ約133メートル、直径約80メートルに広がるという。現場は国道のすぐそばで、周辺は集合住宅が立ち並び、店舗の建物までは約2・7メートルしか離れていなかった。
花火は同月15日、バーベキューなどで使うために専門店で購入し、車に乗せていたという。事件当日は知人女性と食事に訪れた飲食店が閉店間際と知り、「一本締めのつもりで打ち上げた」という。近隣住民などから「マンション7階くらいまでの、花火大会で打つような花火が上がっている」などと、20件以上の110番通報があったという。