神奈川県三浦市の埋め立て地で2013年12月、米海軍厚木基地(同県綾瀬市、大和市)のヘリコプターが不時着に失敗して横転、乗組員2人がけがを負った事故があり、県警は米軍の整備士1人を氏名不詳のまま業務上過失傷害容疑で書類送検した。昨年12月3日付。
捜査関係者によると、整備士は13年2月、整備時にこのヘリの後部回転翼の部品を適切に取り付けなかったことで、同年12月16日午後3時半ごろ、同市の埋め立て地に不時着させ、乗組員4人のうち2人に骨盤や右足の骨が折れるけがを負わせた疑いがある。
米側は14年6月、後部回転翼の整備をした際、一部の部品が適切に取り付けられていなかった、などとする事故調査報告書を日本側に提出。事故翌日の現場検証の結果や調査報告書などに基づいて、県警は不時着の原因が整備不良と判断した。