岐阜県は19日、瑞浪(みずなみ)市の養豚場の豚から家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の陽性反応が出たと明らかにした。豚5775頭を全頭殺処分する。県は自衛隊に災害派遣を要請した。同日午前10時半から家畜伝染病防疫対策本部員会議を開いて対応を協議する。
豚コレラ
県などによると、18日正午に「食欲不振の豚がいる」と養豚場から報告を受け、遺伝子検査(PCR検査)をしたところ、19日午前7時に陽性反応が出た。その後、国と協議し、豚コレラの感染と判断したという。
県は発生農場について、23日までに豚を殺処分し、3月3日までの埋却や施設の消毒をめざす。周辺では野生のイノシシにも感染が広がっており、これまでに岐阜県内で153頭の感染が確認されている。
豚コレラは、人には感染せず、感染した豚の肉を食べても健康への影響はない。