茨城県稲敷市で、自転車で転倒した男性(74)の救助に尽力したとして、稲敷署は市内の会社員、板橋伸晃さん(51)と次男の小学校5年昂希(こうき)君(11)に感謝状を贈った。
男性は3日午後8時45分ごろ、同市江戸崎の県道沿いの歩道で、自転車から転倒して柵に寄りかかっていたという。伸晃さんは昂希君を乗せて車で通りかかった際、「おかしいから行ってみよう」との昂希君の言葉で車を止め、男性に声をかけた。
男性には助けを断られたが、片方の靴が脱げてふらついて立てなかったため、親子で相談。現場から約300メートル離れた署に向かい、情報を伝えた。男性は署員に保護され、軽傷だった。
中山文雄署長は「気づかなければ交通事故に巻き込まれる可能性があった」と親子の行動をたたえた。伸晃さんは「昂希が後押ししてくれたおかげ」。昂希君は「おじいさんが無事だったことのほうがうれしい」とほっとしていた。