東京地裁は20日、会社法違反(特別背任)と金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(64)と、金商法違反の罪で起訴された前代表取締役グレッグ・ケリー被告(62)、法人としての日産の公判について、事前に争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きを開くことを決めた。期日は未定。
ゴーン氏弁護、最強布陣 レジェンドと無罪請負人タッグ
カルロス・ゴーン もたらした光と影
ゴーン前会長の新たな弁護人になった弘中惇一郎弁護士は同日、東京都内で記者会見し、「無罪であると確信している」などと述べ、検察との対決姿勢を鮮明にした。弁護戦術や保釈請求については、前会長と協議の最中であることなどを理由に明かさなかった。
弘中氏は前会長が起訴された事件について「本来は日産内部で処理する問題を検察が取り上げ、(前会長に)不可逆的なダメージを与えることを危惧している」「なぜ事件になったか奇異な気持ちを持っている」などと疑義を示した。
弘中氏は、小沢一郎氏が強制起…