新しい元号の初日で祝日となる5月1日、特別に婚姻届を受け付ける窓口を設ける自治体が増えている。記念写真の撮影用に背景パネルや小道具を準備し、新元号とともに新婚生活をスタートさせる2人を祝福する窓口もある。
5月1日は改元に加えて「大安」も重なり、こうした日は婚姻届が増える傾向がある。愛知県一宮市では、通常の日の婚姻届は1日平均5件ほどだが、クリスマスと大安が重なった昨年12月25日には47件あり、「いい夫婦」と読める11月22日は38件だった。同県春日井市では1日平均5件程度だが、昨年12月25日には42件の届け出があった。
多くの自治体では、祝日は市民課などの本来の窓口が閉まっており、時間外窓口(守衛室)で婚姻届を受け付けている。しかし今年5月1日は婚姻届を出すカップルが大幅に増えることが予想されるため、両市はいち早く婚姻届を受け付ける窓口を開設することを決めた。一宮市は記念撮影の場所を設けて新元号を掲げる。春日井市は背景パネルのほか、ハートマークなどをモチーフにしたフォトプロップス(写真小道具)を用意する。
県内では大府、あま、愛西、津島、江南、稲沢の各市なども臨時窓口の開設を予定している。稲沢市の担当者は「インスタ映えするような写真を撮って祝福したい」。豊田市は受け付け窓口の職員を増員し、記念品を贈呈する。