中日新聞社は6日、名古屋・栄地区の中部日本ビルディング(中日ビル)を来年度から解体し、高さ約170メートルの超高層ビルを建設すると発表した。ホテル、オフィス、商業テナントを備え、2024年度の開業を見込む。事業費は非公表。
テレビ塔(180メートル)に匹敵する高さの新ビルは地上31階、地下4階建て。敷地面積は約6800平方メートルで、延べ床面積は約11万3千平方メートル。多目的ホールも入る。今後、名古屋市に「都市再生特別地区」の指定を申請する。認められると、ビルの容積率(上限)は現在の948%から1470%になり、高層化が可能になる。市によると、名駅地区のミッドランドスクエア(1420%)を超え、市内で最も容積率の高い案件になる。
栄では近年、再開発計画が相次ぐ。市は栄交差点北東の所有地(栄角地)を売却する方針で、大丸松坂屋百貨店などが高層ビルを24年度にも開業させる方向だ。向かいの土地では、大丸松坂屋が新しい商業施設をつくり、20年に開業予定。今年6月末で閉店した丸栄も、親会社の興和が跡地に複合商業施設を建設する。