道路などに放置される犬のふんをなくそうと、名古屋市で今月から「イエローチョーク作戦」の試行が始まった。ふんの周りを黄色いチョークで囲んで目立たせ、飼い主のモラルに訴える。
名古屋市港区の明徳学区では5日朝、住民7人と保健センターの職員らが小碓神明社周辺などを歩いた。45分ほど歩くと、42カ所でふんの放置が見つかり、チョークで周りに丸を描き、発見した日付を書き入れた。参加した匂坂弘美さん(61)は、5歳のしば犬の飼い主。「ふんがこれだけ放置されているなんて思わなかった。ほかの住民にも、こんなに放置されているんだと気づいてほしい」と話した。
イエローチョーク作戦は、京都府宇治市が2016年1月から始めて評判となった。名古屋市によると、犬のふんに関する苦情は年間600件ほどあるといい、これまで名東区などで試行された。年末まで試行し、来年度の本格実施に向けて検討するという。(西岡矩毅)