国会の裁判官訴追委員会は4日、ツイッターの投稿内容をめぐって最高裁から戒告処分を受けた東京高裁の岡口基一裁判官(53)を呼んで事情聴取した。裁判官本人の聴取を行うのは異例。岡口氏側は「表現の自由」を強調し、訴追すべきではないと訴えた。
訴追委の聴取は非公開で、約3時間続いた。岡口氏や代理人の弁護士は「国民一般の表現行為として問題はなく、表現の自由の一環として保護されるべきだ」などとする意見書を提出。過去に訴追(起訴)のうえ罷免(ひめん、免職)されたケースは児童買春、ストーカー、盗撮といった犯罪行為が大半である点を踏まえ、「岡口氏を訴追するのは均衡を失する」と指摘した。
閉会後、委員長の田村憲久衆院議員は「事情聴取の結果も踏まえて今後の方向性を検討する」、岡口氏の代理人は「著しい非行行為にはあたらず、訴追すべきではない」と語った。
関係者によると、一般の国民か…