新潟県高校野球連盟は18日、投手の故障予防などを目的とした投球数制限について、今春の県大会での導入を見送ると発表した。日本高校野球連盟が4月に立ち上げ、1年後をめどに結論を出すことを目指す「投手の障害予防に関する有識者会議」に、富樫信浩・県高野連会長が参加することも表明した。
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富樫会長はこの日、新潟市内で取材に応じ、日本高野連から方針の再考を求められていたことについては「受け入れてもらえなかったのは残念」と述べた。その一方で、「議論を前に進めていこうという考え方はありがたく、私たちの主張を反映できると前向きにとらえた」と、導入見送りを決めた理由を説明した。
新潟県高野連は昨年12月、1試合につき1人の投球数を100球とする投球数制限を今年の春季県大会限定で導入することを表明。日本高野連は今年2月、全国で足並みをそろえて検討するべきだ、などとして新潟に再考を申し入れるとともに、有識者会議で故障予防の具体策を検討していくことを決めていた。
日本高野連の竹中雅彦事務局長は18日、「新潟には苦渋の選択をさせてしまったが、新潟が一石を投じなければ、有識者会議の設置はこんなに早く決定しなかった。新潟の選択をむげにすることがないように有識者会議の準備を進めたい」と述べた。