壁の向こう側に隠れた物体の「影」をデジタルカメラで撮影し、もとの物体の色や形を再現する技術を米ボストン大の研究チームが開発した。交差点の死角から飛び出してくる車や人を事前に察知する技術の開発などに役立つと期待される。自動運転車の安全性の向上などにつながる一方、戦場で隠れた敵を発見するなど軍事目的にも応用できるという。
死角にある物体を可視化する技術はこれまで、高性能なレーザーや検出器が必要だったが、研究チームは市販されているデジカメで再現することに成功した。
ホワイトボードの前に液晶モニターを約1メートル離して置き、モニターの画像がうっすらと影のようにボード上に映るようにした。モニターとボードの間に置いた障害物を動かし、ボードに投影された画像をその都度、デジカメで撮影する。影が変化する様子から物体の色や形を推測するコンピュータープログラムをつくった。障害物は、モニターの光が拡散されすぎるのを防ぐように働くという。
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