航空機内装品製造ジャムコ(東京都立川市)の子会社で、無資格者が旅客機用シートの部品を検査していたと、石井啓一国土交通相が26日の閣議後会見で明らかにした。ジャムコと子会社に航空法にもとづく立ち入り検査をしてわかったという。
国交省によると、同省の1~3月の立ち入り検査で、子会社の「宮崎ジャムコ」(宮崎市)で、取引先から納入された部品の検査を無資格者がするなどの社内規定違反が見つかった。有資格者の印鑑を使い回していた事例もあったという。航空法にもとづき、ジャムコは装備品の製造や検査について、国交省から認定を受けている。
宮崎ジャムコでは取引先から納入された部品で旅客機用シートの一部を組み立て、最終的にジャムコが完成品にしている。ジャムコは、「立ち入り検査を受けていることは事実であり、対応を進めている」とコメントした。
石井氏は「安全性評価および運航便への影響の検証をするよう指示した。必要な行政処分をできる限り早期に行うべく対応したい」と述べた。