東京都杉並区のアパート2階の一室で26日、住人の保育士照井津久美(つぐみ)さん(32)が殺害された事件で、照井さんは発見された際、コートを着たままだったことが捜査関係者への取材でわかった。照井さんの部屋のベランダ側の窓ガラスは鍵付近が割れており、警視庁は、この窓から鍵を開けて侵入していた犯人と、照井さんが帰宅直後に鉢合わせになり、襲われた可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、防犯カメラの映像や関係者の証言などから、照井さんは26日午前、近くにある勤務先の乳児院で夜勤を終えて帰宅する途中に飲食店に立ち寄り、食事をしていたことが確認されている。正午過ぎ、110番通報を受けて警察官が駆けつけた際、照井さんは外出着姿で、上着のコートも着たままだった。
照井さんの部屋のベランダ側の窓ガラスは、鍵付近の部分が割れた状態だった。警視庁は犯人が侵入するために割った可能性があるとみている。空き巣に多い手口だが、引き出しが開けられるなどの目立った物色の跡はなく、照井さんの交友関係なども詳しく調べている。室内に照井さんのかばんが残されており、現金入りの財布が入っていた。一方、携帯電話は見つかっていないという。現場に争ったような跡はあったという。
現場の間取りは1部屋タイプで…