東京海上日動火災保険は27日、同社の保険代理店(広島県福山市)の元従業員(55)が、架空の金融商品の購入を顧客に持ちかけ、4人から計約3490万円をだまし取ったと発表した。昨年5月に顧客からの問い合わせで発覚し、元従業員は6月に解雇された。内部調査に対しては「遊興費に充てた」と話したという。同社は広島県警に問題を相談している。
東京海上日動によると、元従業員は2007年から17年にかけ、同社の社名も使うなどして、高利回りをうたう架空の商品に関する申込書などを作成。顧客から不正に投資名目の代金を得ていた。この間には東京海上日動に研修生として勤務した時期もあるという。(柴田秀並)