バスケットボールの日本男子が、44年ぶりに五輪の舞台に立つことが決まった。2020年東京五輪における開催国枠の適用について、国際バスケットボール連盟(FIBA)から日本協会に連絡が入ったのは31日未明。一夜明けた同日は代表メンバーの多くが所属するBリーグの試合が各地であり、選手からも喜びの声があがった。
現代表で主将を務める篠山竜青(川崎)は、「決まったからには出場したいし、開会式でいっぱい(テレビに)映りたいですね」とにやり。朝、スマートフォンにLINEで祝福のメッセージがたくさん来ているのを見て、開催国枠適用を確信したという。「ほっとした。たくさんの方の尽力のおかげなので、感謝したい」
16年リオデジャネイロ五輪の最終予選で敗れた経験を持つ比江島慎(栃木)にとっては、リベンジがかなった形だ。「開催国枠は与えられないというところから始まり、(2月のワールドカップ予選を突破して)認められた。自分たちの手で、日本国民全員でつかんだ五輪だと思う」
日本人初の米プロNBA選手として、長く日本バスケット界を牽引(けんいん)してきた38歳の田臥勇太(同)も吉報を喜んだ。リオ五輪の最終予選以降、自身は代表から遠ざかっているが、「選手でいる限りは誰でも代表でプレーしたいと思うもの」と表現。「自分の国での五輪は初めて経験するので、楽しみ。まずはBリーグでベストなプレーを見せていくことですね」と意欲を示した。(松本麻美)