米連邦検察は1日、トランプ米大統領のフロリダ州にある別荘「マール・ア・ラーゴ」に不法に侵入したとして中国の旅券を持っていた女性を起訴した。所持品のUSBメモリーからマルウェア(悪意を持ったプログラム)が検出された。米メディアが2日報じた。
米メディアや裁判所に提出された文書によると、女性は3月30日昼、トランプ氏が滞在中の別荘を訪れ、シークレットサービス(SS、大統領警護隊)の担当者に二つの中国パスポートを示し、別荘に併設された会員制ホテル施設のプールに泳ぎに来た、と説明。別荘側も会員の親類と勘違いし、女性を中に入れた。
女性が受付ロビーで、国際イベントに参加するために来た、などと話すと、不審に思った別荘の受付員が警備担当に連絡。その後の調べに、中国のメッセージアプリで知り合った「チャールズ」という人物から指示されて、別荘でトランプ氏の家族と接触し、米中の通商関係について話し合うため、上海から来たなどと語ったという。
女性が別荘に侵入していた頃、トランプ氏はゴルフのため不在だった。
調べでは、マルウェアが入った…