新元号の令和は、どのようなイントネーションで発音すればいいのか。
新元号は「令和」(れいわ) 万葉集典拠、国書由来は初
【特集】新元号は「令和」
【詳報】新元号「令和」発表の一日をタイムラインで
1日に新元号を発表した菅義偉官房長官、その後会見した安倍晋三首相は「れ」にアクセントを置き、「いわ」をやや下げるように発音した。
テレビ局の多くは、現段階ではほぼこれを踏襲。NHKは暫定的に「れ」を高く読む「頭高(あたまだか)」型を採用している。担当者は「正式な方針は急いで話し合っている」。同じく頭高型に決めたテレビ東京は、菅官房長官や安倍首相の会見でのアクセントにならったという。フジテレビも頭高型で統一。テレビ朝日は、「現状では頭高を推奨している」と説明する。
一方で、TBSは「れ」よりも「いわ」の2文字を少し高く読む「平板(へいばん)」型を採用。「読み方がバラバラではよくないので、後ろに『和』がつく場合に多い平板に統一したが、世の中への定着度合いを見て柔軟に対応していく」(担当者)という。日本テレビは「決めていない」としている。
ラジオ局の「TOKYO FM」は、ニュース枠では、菅官房長官に合わせて発音することにしたが、今後の世間の潮流によっては変更の可能性もあるとしている。文化放送は「ルールは決めていないが、現状では菅官房長官に合わせている」という。
内閣府によると、元号の呼び方に関する内閣告示では、元号の漢字と読み方だけを定めており、アクセントやイントネーションの規定はない。昭和や平成も同様で、担当者は「英語のような決まりはなく、アクセントは自由です」と話す。
神戸大の田中真一教授(言語学…