日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が、中東オマーンの日産販売代理店のオーナー側に日産の資金を不正に送金した疑いが強まったとして、東京地検特捜部が会社法違反(特別背任)容疑で立件する方向で検討していることが3日、関係者への取材でわかった。特捜部は、不正送金の一部を前会長が私的に流用したとみている模様だ。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
特捜部は、サウジアラビアの実業家に日産の資金を不正送金したなどとして前会長を特別背任などの罪で1月に起訴。オマーンの販売代理店への送金に焦点をあてて余罪を捜査していた。関係者によると、前会長は「送金は奨励金で、問題ない」と主張しているという。
関係者によると、ゴーン前会長…